DRAGON BALL Z この世で一番エロいヤツ!!! 真 *この作品は、アニメ「ドラゴンボールZ」の二次創作小説です。 常夏の青空と穏やかな海に囲まれ、今日ものどかに佇むカメハウス。 そのカメハウスが建つ孤島の上空に浮かぶ入道雲の彼方から、一台の小型ジェット機が近づいてきた。 ジェットエンジンを轟かせ、砂浜に着陸する。 コックピットから出てきたのは――ヤムチャだ。 「ムフフフフ…♪」 両の目をカールのような形に歪ませ、イヤらしそうな笑みを浮かべている。 ヤムチャは抜き足差し足でカメハウスに近づき、玄関のドアをそーっと開けた。 「むうん?」 気配に気付き振り返ったのは、このカメハウスの主にして武術の神、武天老師こと亀仙人。 となりには、ウーロンの姿もあった。 「何だよヤムチャ…人を呼びつけておいて、自分は遅刻かよ」 ウーロンは缶ビールをちびちびと飲みながら、現れた旧友を睨みつけた。 どうやらヤムチャに呼び出され、わざわざ西の都からやって来たようだ。 「スマン、スマン…えっと武天老師さま、クリリンのやつは?」 ヤムチャは辺りを見回しつつウーロンに詫びを入れると、囁くように亀仙人に声をかけた。 「マーロンちゃんを連れて遊園地に出かけておるよ…んん?確か、そのチケットはお前からプレゼントされたとか言ってなかったかのう?」 答えた亀仙人が、訝しそうに首をひねる。 ――ちなみに、マーロンと言うのはクリリンの娘の名前だ。 元カノの名前を娘に付けたと妻である18号が知ったら、呪怨以上の惨劇が起こりそうである。 「え、ええ。まあそうなんスよ…ところで、18号も一緒にお出かけで?」 「ヘン!あの女が、遊園地なんてごちゃごちゃと人でごった返した場所にいくもんか…ビーチでのん気に昼寝してるよ。クリリンにばっか育児任せて、あれでも母親かね〜?」 ウーロンは「最近の若いもんは…」と管を巻くオヤジモード全開で、ビールをあおりつつ吐き捨てるように言った。 本人に聞かれたらただですまないことを知りつつ、言いたい放題である。 「よーし、よし、よし…!狙い通りだ……」 話を聞き、ヤムチャは嬉しそうに拳を握りしめ、一人ではしゃいでいる。 「一体なんじゃ…クリリンがいたら、何かマズいのか?ちなみに、ウミガメのやつも久々にガメラに会いに旅行にでかけておるがのう」 「ああ…昔、じいさんがフライパン山に乗ってきたヤツ?あいつ成体になってたんだ」 「もうあれから30年じゃぞ…今はゲンゴロウ島で元気にやっておるよ」 「ちょ、ちょっとちょっと!そんなことより、オレの話を聞いてくださいよ」 今後、リメイク版が作られたとしても絶対に登場しないだろうからと、ここぞとばかりに脱線しまくる亀仙人とウーロンの会話を、ヤムチャが強引に止めた。 「ゴホン。実はですね…オレ、この間修行中に面白い技を編み出したんですよ」 「おぬしが?修行を?」 「…なんですか、その「宿題をやった」とのび太くんから申告されたドラえもんみたいな顔は」 「イ、イヤイヤ!それで?」 ジト目で睨まれ、亀仙人は慌てて先を促す。 「ムヒヒ!それがですね…まあ、口で説明するより実際に見てもらった方がいいか…ちょっと2人とも、俺に付いてきてくださいよ」 ヤムチャは再び則巻千兵衛のような目でスケベそうに笑うと、手招きしながら外に出て行った。 亀仙人とウーロンは顔を見合わせ、怪しみながらもその後を追う。 表に出たヤムチャはコソコソと辺りを見回し、18号の姿を探す。 ――いた。 砂浜にビーチパラソルを立て、デッキチェアに寝転がってファッション雑誌を読んでいる。 まるで南の島にバカンスに来たセレブのようだ。 ヤムチャは、彼女のスタイルのいい体を柱の陰からこっそりと眺めた。 生唾を飲み込み、その姿をまぶたの裏に刻みつけると――意を決し、自然体を装って近づいていく。 「あっれ〜!?クリリンのやつ、いないのかな〜?」 白々しくクリリンの姿を探す小芝居をしながら、砂浜に足を踏み入れた。 「…生憎、外出しているよ」 18号はチラッと横目でヤムチャの姿を見ると、再び雑誌に視線を戻し、冷たい声でそれに答える。 「あちゃ〜、そうなんだ…新しい技を試すトレーニングに付き合ってもらおうと思ったんだけどな〜」 ガックリと肩を落としてため息を吐いた後、18号の様子を盗み見る。 しかし今度はノーリアクションだ。 雑誌に目を落としたまま、トロピカルジュースをズズ…ッと飲んでいる。 面と向かっているのにつれなすぎる態度だが、これからやろうとしていることを考えると、そんな彼女のお高くとまった女王っぷりも、自分のわくわくを高めさせる材料でしかなかった。 「そうだ!18号、ちょっとオレのトレーニングの相手をしてくれよ」 「…わたしがそんなくだらないことに付き合うとでも思っているのか?」 ヤムチャは今思いついたように18号に提案するが、当然彼女はそれを鼻で笑い飛ばす。 「なあ、頼むよ〜…さすがに武天老師様に、今のオレの相手をさせるのは酷だろうし」 「な、なんじゃと…!?」 カメハウスの入り口で2人のやり取りを見守っていた亀仙人は、弟子の暴言にさすがにカチンときたようだ。 「まあまあ、もうちょっと様子を見よーぜ」 茹でダコのように真っ赤になった亀仙人を、ウーロンが袖を引っ張ってなだめさせる。 レギュラー陣の中では勘が鋭い方なので、ヤムチャのたくらみになんとなく気がつきはじめているのかもしれない。 「じゃあ、こうしよう!もしも1時間、オレのトレーニングに付き合ってくれたら…10万ゼニー払うぜ?」 「……へえ」 ヤムチャの言葉に――ようやく18号は話を聞く気になり、その青い瞳を彼に向けた。 雑誌を置き、デッキチェアから立ち上がる。 「随分と大きく出たね?暇つぶしに遊んでやってもいいけど…わたしを相手に、1時間も耐えられるのか?」 肩まで伸ばした金色の髪を手で払いながら、小馬鹿にしたように氷の微笑を浮かべる。 その冷酷ながらも美しい姿に、ヤムチャの中の男が奮い立ち、思わず鼻息が荒くなってきた。 「へへへ…ご心配なく。じゃあ商談成立――ってことでいいか?」 「あとでやっぱ止めた、なんてのはナシだよ?さあ、はじめるんならとっととはじめな…!」 18号は腕を組み、両足を肩幅まで開いた。 ヤムチャはニヤリと笑い、後方にジャンプして少し距離を取る。 「お、おいおい…ヤムチャのやつ、本気でやる気かよ!?」 「ここに仙豆はない。どうなっても知らんぞ…」 さすがに18号と一戦まみえると思っていなかったウーロンは慌てた。 亀仙人は静かに様子を眺めながら、「師匠を愚弄した罰じゃ」などと内心怒りを燻らせ、止める気もないようだ。 「いくぜ…?はああああ…っ!!!」 「ふん…」 四肢を踏ん張り、気を高めていくヤムチャ。 18号は腕を組んだまま、無防備に佇んでいる。 子供のごっこ遊びに嫌々付き合う親のように、まともに相手をするつもりもないらしい。 そのままヤムチャは「鎮まれ…オレの右手!」などと自分の手首を掴んで震える中二病のような構えを取り、限界まで高めた気を右手に集中させた。 掌からボッと音を立てて、青い光球が浮かび上がる。 「なんじゃ…繰気弾か……」 つまらなそうに亀仙人がつぶやいた。 繰気弾とは――掌から発生させた気の弾を、指先で遠隔操作して自由自在に放つことができる気功波の応用技だ。 魔人ブウとの闘いを経た今となっては、確かに珍しくもなんともない技である。 「…大体、あんな器用すぎる技、ヤムチャには似合わないんだよなー。いつも見せ場かと思わせて、技を放った途端に敗れるようなキャラなんだぜ?クリリンとかが使った方がもっと上手く扱えるんじゃね―の?」 長い付き合いだからか、ウーロンのヤムチャに対する評論は気円斬のように鋭く、バッサリだ。 しかしそこで、亀仙人が違和感に気がついた。 ヤムチャが生み出した気の弾は、見慣れた球状ではなく、青い火の玉のような――「人魂」のような形をしていたのだ。 「かくごはいいな?」 「なんでもいいから、とっととやりなよ」 挑発的な台詞に動じる素振りも見せず、18号は完全になめきった態度で顎をしゃくる。 ヤムチャはかつて自分の中の人が演じた熱血野球キャラのように片足を高々と上げたピッチングフォームで、気の弾を浮き上がらせた右腕を大きく振りかぶった。 「繰『魂』弾!!!」 叫び、相手を指差すような手つきで、腕を全力で振り下ろす! 「ばっ!!!!!」 ヤムチャの手から気の弾が放たれた! ギュンと轟音を立てて、18号目掛けて猛スピードで飛んでいく! 「まったく、くだらないね…」 常人には目にもとまらない速度だろうが、18号レベルの動体視力では子供が放ったキャッチボールの球以下でしかなかった。 うっとうしそうに片手を上げ、ハエでも追い払うようにこともなげに振り払う。 ――しかし。 気の弾は18号の手をツルンとすり抜け、そのまま速度を落とすこともなく向かってきたのだ! 「なっ!?」 驚く18号。 本来ならばこの程度の攻撃、当たりそうになったところでかわすことなど造作もないはずだが―― 予想外の出来事に、一瞬反応が遅れてしまった。 繰魂弾が、彼女の胸に命中する! 「!!」 18号の体がビクンと震えた。 驚いた表情のまま、餃子の超能力にかかったように動かなくなってしまう。 「お、おい!何だったんだ、今のヤムチャの技…!?」 「むうう…っ!?」 天下一武道会以来のすっかり板についた観戦モードで、ウーロンが亀仙人に質問をした。 しかしいかに武天老師と言えども、この位置からではあの不思議な技の真価は分からなかった。 「ふうっ…お〜い、もういいですよ!2人ともこっちへ来てくださいよ」 ヤムチャが長々と息を吐き出し、亀仙人たちを呼ぶ。 2人は18号の様子を伺いつつ、恐る恐る砂浜まで出てきた。 ――間近で見ても彼女は瞬き一つせず、ピクリとも動かない。 「18号のヤツ…ロボビタンAでも切れたのかよ?」 手に持った小枝でつんつんと突きながら、ウーロンがジョークを飛ばす。 しかし何をされても18号はまったく反応しなかった。 「…相手の身動きを封じる技なのか?」 「へっへっへ…!この繰魂弾には、もっとすごい秘密があるんですよ!まあ、見ててください…」 亀仙人の問いにヤムチャは悪戯っ子のような顔で答えると、18号の目の前に立った。 悟空の瞬間移動のポーズを真似るように額に指を添え、彼女を睨みつけたまま意識を集中させる。 「気をつけ!!」 まるでレッドリボン軍の指揮官にでもなったかのように号令を飛ばす。 すると、18号は驚いていた表情を能面のように引き締め、開いていた足を閉じ、背筋をまっすぐ伸ばして直立不動の姿勢を取ったのだ! 「前へならえ!」 続けてヤムチャが叫ぶと、18号は両腕を素早く前に伸ばした。 「休め!」 更なるヤムチャの指示に、18号は両腕を後ろで組んで再び足を開く。 「ポ…ポカ〜〜〜ン…………」 一連の両者のやり取りに、亀仙人とウーロンはアングリと口を開けた。 「むっふっふ…!コントロールはバッチリのようだ…よし、18号!武天老師さまたちに挨拶をしろ!」 ヤムチャは満足そうに頷くと、18号に次なる命令を下した。 普段の彼女なら、そんな言葉に従う道理はないはず。 ところが――18号はポーカーフェイスのまま、ギギギ…と性能を一ケタNo.にでもグレードダウンしたかのようなぎこちない動きで、亀仙人たちの方に首を向けた。 そしてフランクに片手を上げると―― 「んちゃ!」 と、ニッコリと微笑みながら、彼女には到底似つかわしくないアラレ語で挨拶をしたのだ! 「い…!?」 当然、亀仙人とウーロンは信じられない光景に、目玉が飛び出さんばかりに驚いた。 「へっへっへ!ど〜ですか!?「あの」18号がオレの思い通りに動いているんですよ!?」 腰に両手を当て、偉そうに胸を張るヤムチャ。 18号は両腕を横に伸ばし、飛行機の両翼のような恰好で「キーン!」と叫びながら、砂浜をバタバタと走り回り始めた。 「ま…まさか…先程の技で、18号の意識を操っておるのか……!?」 「さすが武天老師さま…そのとおりですよ」 亀仙人の指摘に、ヤムチャが18号に向かって手をかざすと、彼女はピタッと駆け回るのを止め、こちらへ戻ってきた。 「マ、マジかよ…あの一瞬で、催眠術でもかけたってのか……!?」 無表情にヤムチャの指示に従い続ける18号を、ウーロンはまだ信じられないと言う顔で呆然と見上げる。 「そうじゃない。繰魂弾は気じゃなくて、自分の魂を体外に取り出して相手に放つ技なんだよ」 「た、魂じゃと…!?」 亀仙人は、先程見た人魂の形をした光球を思い出した。 実体のない魂だったから、18号の手を擦り抜けたのか、と。 「ええ。ああして自分の魂を相手にぶつけると――まるで自分の体みたいに思い通りに動かすことができるんですよ!すごいでしょう?」 「いやいや、待てよ!こうしてお前はここにいるじゃん!18号に魂を投げつけたんなら…ここにいるお前は何なんだよ!?」 「何も魂そのものを放ったわけじゃないさ。オレの中にある魂が100%だとしたら、今18号の中にいるのはその半分、50%程度だ。この技は自分の魂を切り離して、その一部を操気弾同様に遠隔操作することが可能なんだ。まあ、コントロールを間違えれば、体から魂が全部抜け出ちまう危険もあるから、注意しないといけないんだけどな?」 側に来た18号が、ヤムチャの指の動きに合わせてモデル立ちをしたり、ギニュー特戦隊のスペシャルファイティングポーズを取ったりと、様々な姿を披露する。 「むうう…信じられんわい…まあ、他の者が考えそうにない独創的な技を編み出すのは、ある意味おぬしらしいとも言えるがのう」 「でもまだ怪しいぜ?事前に18号の奴に金を渡しておいて、2人でからかってるだけじゃねーだろうな?」 見たこともない技を前に、武術の神らしく唸る亀仙人。 しかしウーロンの半信半疑は治まらないようだ。 「疑うのかウーロン?だったら、これならどうだ…」 ヤムチャが腰を落とし、再び構えを取った。 すると、声をかけられたわけでもないのに、最初から打ち合わせでもしていたかのように、18号がその横に立つ。 前を見る表情も、両手を持ち上げた構え方もヤムチャと瓜二つだ。 「「狼牙風風拳…! 」」 2人の喋る声がハモッた。 そのまま、風のような速さで演武を始める。 「「はい! はい! オウ〜〜〜ッ! 」」 素早く左右の掌打を繰り返し、最後に雄叫びと共に、狼の形を真似た象形拳で両手を突き出す。 手の動きも、足さばきも寸分たがわず、ヤムチャと18号はまったく同じ動作で狼牙風風拳を演じてみせた。 「うわ〜、懐かしい…」 まず2人のシンクロ具合に驚愕するべきだが、ウーロンは久々に藤崎マーケットのラララライ体操を見たお笑いファンのような冷めたリアクションをこぼす。 「「どうだ?こうやって、2つの体をオレが同時に動かすことだってできるんだぜ!」」 ヤムチャと18号が腰に両手を置き、ニヤニヤと笑いながら異口同音に喋った。 ――これが天津飯レベルの達人なら可能だろうが… ただ体を改造されただけの18号に、武道家としての資質はない。 あんな技を演じて見せろと言っても無理な話だろう。 「すごいのう…!18号の意識はどうなっておるんじゃ?」 「眠っていますね。オレがこの体で何をしようが、本人はまったく関知できないんですよ」 亀仙人はすっかり繰魂弾の威力を理解したようだ。 ここまでされれば、さすがにウーロンも信じるしかなかった。 ちなみに今、亀仙人に答えているのは18号の方だ。 いつもはぶっきらぼうな喋り方しかしない彼女が、こうして自分を敬う口調で話しかけてくることに興奮を覚える。 よくよく武天老師として意識を向けると、18号の中に「気」を感じた。 人造人間である彼女はそうした気配を感じさせないはずだから、これはヤムチャの気なのだろう。 「しかしおまえも妙なこと考えるよなー…一体なんだってこんな技編み出したんだよ?」 ようやく状況に納得したウーロンだが、そもそもこれを見せるためにわざわざ自分を呼んだとなると、そのことに首を傾げる。 亀仙人は物珍しい技に興味津々だろうが。 「わからないか、ウーロン?18号にだってこの技は通用したんだ。つまり、どんな奴だって操り放題ってわけさ!こんな風にな…」 ヤムチャはまたしてもスケベそうに笑い、18号を注視した。 彼の魂を宿し、操り人形と化した人造人間は頭の後ろで手を組み、悩ましげな表情を浮かべると、 「うっふ〜ん…♪」 と、クネクネと腰を振って思いっ切りしなを作ったのだ! 「「うっひょ〜〜〜〜〜っ!!!!」」 これにはドラゴンワールドスケベキャラの2トップと言われた2人はたまらない! 犬と化してセクシーポーズを決める18号に飛びかかる! ウーロンは彼女の胸にへばりつき、亀仙人は彼女のお尻にむしゃぶりついた。 「そ〜か、そ〜か!この技で人形にしちまえば、どんな女でも自分の好き放題にできるってわけだ★でへへへへ…!」 シャツの上からオッパイに顔を埋め、これ以上ないと言うくらいみっともない顔でダラダラと涎を垂らすウーロン。 「ええのーっ!!ぷりぷりやの――――!!」 ジーンズの上からお尻に頬擦りし、鼻の下が地面につきそうになっている亀仙人。 18号は只されるがまま、気持ちよさそうにアヘ顔を浮かべている。 「お…おふ…っ!こ、この技の凄いところは、魂を入れた相手の感覚がオレにも伝わってくるんですよ…お、女の体って、こんなに敏感だったのか……!?」 ヤムチャは足を内股に閉じ、もじもじと気持ち悪い格好で身悶えながら、18号から伝わってくる快感に驚いていた。 不感症としか思えない彼女が、これほどの気持ちよさを覚えていたとは。 それとも自分の魂を宿した影響なのだろうか? 「クッソ〜〜、クリリンのやつこんな悩ましいエロボディを独り占めしやがって…えいっ、こうしてやる!こうしてやる!」 ウーロンはブツブツと呟きながら、両手でおっぱいを左右から押して谷間に埋めた自分の顔を挟み、セルフぱふぱふを楽しんだ。 「人造人間と言っても、体はムッチムッチじゃの〜!くうう、たまらんわい!!」 お尻を手で撫で回しながら、割れ目に顔を突っ込む亀仙人の姿は、威厳もへったくれもあったものではなかった。 「もう少し訓練すれば、細かく魂を分けて複数の人間を同時にコントロールできるようになるかもしれません。だから今日は18号を使って思う存分実験をしようと思うんですよ!上手くいけば…武天老師さまたちと3人で、あんなことやこんなことだって…ムフ、ムフフフフ…♪」 「なるほど!だから今日はオレたちだけをこのカメハウスに集めたってワケか!?やるじゃねえかヤムチャ!」 「おうよ!!」 互いに変態としか形容しようがない表情を浮かべてガッチリと男と男の握手を交わすヤムチャとウーロン。 ヤムチャの影響で18号までみっともない顔になっているのが痛ましい。 この光景をクリリンが見たらどう思うだろうか? 「むふふ〜ん、そうなると他のギャルも一堂に集めて、酒池肉林を楽しむことも可能と言うわけか…誰と何をするか、今から妄想が膨らんでたまらんわい!」 「今の内に相手を決めておこうぜ!こんな体験そうそうできるもんじゃないからな!?」 「うむ。まあ、取りあえずブルマは決まりじゃろう?すっかりBBAになってしもうたが、あのけしからんナイスバデーは今も健在じゃからなあ」 「ええ…オレとしては元カノをベジータから寝取ったみたいで、そう言う興奮も味わえますからね♪」 ――どこまでもクズすぎるヤムチャであった。 「それから…チチさんかのう?」 「ええ〜?若い頃はよかったけど…最近あの人プーアルとそっくりの声になっちまったから、オレ的には萎えるんだよなー」 ――ウーロンも大概なクズ発言である。 「あとはやはり、ビーデルちゃんじゃのう★今やレギュラー陣でギャルと呼んでいいのは彼女くらいじゃ。ブルマたちと一堂に並べて肌の違いを楽しむのも一興かもしれん」 ――そしてクズ極まる亀仙人であった。 「あ、オレはアンニン様がいいなあ。巨人女に踏まれるのって興奮しないか?」 「マニアックすぎる上にマイナーすぎるわ!」 「まあ、妄想話はその辺にして…今日はオレが18号の体を使って、普通じゃ絶対にできないことをたっぷりと披露しますから、特等席で見物していてくださいよ」 いつまでもエロトークが止まらない亀仙人たちに声をかけ、ヤムチャは18号の意識を操作して自分の前に棒立ちにさせた。 これからとんでもない男と女の闘いが始まるのだと、持ち前の野生の本能で察知した亀仙人とウーロンは猛ダッシュでカメハウスを往復し、大量のティッシュを箱ごと持ってくる。 気分はストリップショーの最前列の席でかぶりつく観客であった。 「それでは…」 ヤムチャは2人の準備が整ったのを確認すると、18号を頭に浮かべたシナリオ通りに操りはじめた。 途端に、18号が衣擦れの音でも聞こえてきそうな艶めかしい動きで近付いてくる。 「あはっ、ヤ・ム・チャ・様ぁ…」 甘ったるい声で囁きながら、肩をくっつけるように身を摺り寄せる。 本来高圧的だった者が自分を様付けで呼んでいる――それだけで、ヤムチャの頭の中でバチンと何かが弾けた。 「ねぇ〜、抱いておくれよ〜…あんなタコチビが旦那じゃあ満足できないんだよ〜…」 18号はヤムチャにしなだれかかり、甘えながら耳元に息を吹きかけてきた。 いつまでもかわらぬ伊藤美紀ボイスでこんなことを言われたら、どんな男でも腰砕けになってしまうだろう。 首に手を絡めながら、もう片方の手で股間を優しく撫で回す。 「うほほ!こりゃあたまらんわい…」 「身近な人間で、こんな夢の中でしか見れないようなシチュエーションを楽しめるなんてなあ…!」 すでに亀仙人たちはパンツを下ろし、臨戦態勢だ。 ありえない18号の艶めかしい姿は、どんなエロ本にも勝る破壊力だった。 耳に顔を近づけたまま、縁に沿ってネットリと舌を這わせる。 ぴちゃぴちゃと舐め回す淫靡な音が、間近で鼓膜を刺激した。 「おほ!おほほほほ〜〜!!」 ヤムチャは18号に体を舐め回されたまま、バブルス君のような奇声を発した。 何と言うイヤらしさ! 何と言う体の柔らかさ! 何と言ういい匂い! これが人造人間だとはとても信じられない。 18号は耳を攻め続けながら、ヤムチャが履いていたスラックスのベルトを外すと、中に腕を突っ込んでイチモツを柔らかく握り締めた。 巧みに指を動かし、固くなっていく肉棒を過剰に刺激する。 今やヤムチャJr.はパンツから顔を覗かせ、猛々しく空に向かって聳え立っていた。 「んふふ、クリリンのより大きいわぁ…」 竿に沿って手を動かしながら、うっとりとつぶやく18号。 本当にそうなのか――ヤムチャが知るわけはないのだが、妻である彼女にわざとそう言わせることで、自分の中のオスとしての優位性を昂ぶらせているのだ。 どこまでも最低な男である。 「ほら〜、ほら、ほら、ほらぁ?」 「こほぉぉっ!そ、それはぁぁ…!!」 18号の手が物凄い速度で肉棒を愛撫する。 その度にヤムチャは体をくねらせ、快感に身悶えた。 「速い!かなりのスピードじゃ…!」 「それにしたってヤムチャのヤツ、あれだけでもうイッちまいそうだぞ?ウブな悟飯じゃあるまいし…」 「仕方あるまい…今の一瞬で亀頭を3回、裏筋を4回、竿を2回、袋を1回撫でられたのじゃ。常人ならそれだけで果ててもおかしくはあるまい」 「な、なんだって…!?」 亀仙人の解説に驚くウーロン。 自分には只オーソドックスな手コキをしているようにしか見えなかったが、そんな手練手管をわずかな時間に披露していたとは。 18号だからこそなせる技なのか? 「おっ!んふぁっ!さ、さすがに気持ちよすぎて操るのが難しくなってきたぜ…」 そう漏らすのは18号の方だ。 頬を赤らめ、男のような口調で、変わらず指はヤムチャの股間を獰猛に攻めている。 意識は快感にすべてを委ねようとしているのだ、その中で他者を操るのは至難の業だった。 しかしこれが自在にできるようにならなければ、繰魂弾を極めることなど不可能だろう。 18号は竿をつかんでいた手を離すと、体を前に倒し、肉棒をその小振りな唇に含んだ。 根元付近まで呑み込み、舌を転がして先端をねっとりと舐め回してやる。 「うほほほほほおっ!!! 」 彼女のフェラのあまりの気持ちよさに、ヤムチャは立っていることもできずに腰を落とし、喉が張り裂けんばかりの絶叫を上げた。 それに構わず、18号は四つん這いになって死肉に食らいつくハイエナのように、咥えこんだ肉棒を一心不乱に味わう。 首を左右に振り、溶けるように呆けるヤムチャの表情から、いかに気持ちいいのかが傍目にもよく分かる。 18号が頭の動きに合わせて、突き出したお尻をぷりぷりと振っているのがたまらなくセクシーだ。 両者の痴態は、亀仙人たちにとっても格好のオカズだった。 「すごいのう…!たまらんのう…!」 「エロい!こりゃエロいぞ〜〜……!」 自分たちでイチモツを扱きながら、両目は一瞬たりとも2人の動きを見逃すまいと食い入る。 そんな視線にさらされ、さらには18号の絶妙の舌技を受け続けたヤムチャはついに耐え切れず―― 「う、うおおおおおおっ!!! 」 雄叫びと共に、肉棒から大量の白い液を放出した! 青い海を背景に、砂浜に座り込んだまま、精液を思いっ切り青空に向かってぶちまける。 口を離した18号は、それらをすべて顔面で受け止めた。 「はあっ!はあっ!はあああ〜〜〜…」 息を乱し、大の字に寝転がったヤムチャの顔は至福に包まれていた。 18号は白い液まみれで口を開けたまま、またしても人形のように固まって動かなくなる。 「う、う、う…っ!こ、こりゃいいもん見せてもらったわい…」 「ほへ〜〜!18号のヤツ…涼しい顔してとんでもなくエロい女だぜ…」 亀仙人たちも一発抜いたようだ。 ティシュを連続で何枚も抜き取り、股間の汚れを拭き取っている。 その間に、寝転がっていたヤムチャが勢いよく立ち上がり、服を脱ぎ始めた。 呼応するように18号も身を起こす。 「よし…準備運動はこのくらいでいいだろう…!」 かつてないほどにふてぶてしい顔で、服を脱ぎ捨てて全裸になるヤムチャ。 イッたばかりだと言うのに、彼の肉棒はデンデに回復されたようにすでにビンビンに復活していた。 「い、いまのが準備運動じゃと……!?」 「な…なんてやつだ…」 ヤムチャの絶倫ぶりに驚く亀仙人とウーロン。 彼らをよそに、18号も体に潜む男の魂に操られ、豪快にシャツを脱ぎ、誘うような動きでジーンズを下ろしていく。 「ぱっふん♪」 ブラとショーツだけの姿となった18号が、亀仙人たちに向かってセクシーポーズを決めた。 「「おひょ――――!!! 」」 それだけで、彼らのムスコも一瞬にして生きかえった! 前のめりになって、18号の裸体を目に焼き付ける。 「…この先、イチイチ操りながらじゃプレイに集中できそうにないからな…ここからは自動操縦でいかせてもらうぜ…!」 ヤムチャは意識を集中し、18号に命令を送った。 ――これまでは彼女の行動を一つ一つ頭に思い浮かべながらコントロールしていたのだが、今、ヤムチャは18号の中に巣食うおのれの魂に「自分とエッチをしろ」と言う絶対支配的な指示を与えたのだ。 これにより、目の前の人造人間はその命令を順守して、それに従った行動を自ら取ってくれるようになる。 つまり、操縦方法がマニュアルからオートに切り替わったのだ。 「うふふ…いいのかい?わたしが本気を出したら、あんたは二度と起き上がれないくらいメロメロになってしまうよ」 18号は顔に付いた精液を拭い、髪を指で払いながら淫蕩な笑みを浮かべた。 先程までのヤムチャを生き映したような表情ではなく、普段の彼女そのものだ。 しかし本来の彼女が大人しくヤムチャの命令に従い、こんな行為をするはずがないのだから、やはり意識は正常ではなかった。 よく見れば、目の下に濃い隈が生まれ、額に「飲」という文字が浮き上がっている。 まるで魔導師バビディに操られた悪人のように。 これがヤムチャの支配下にある証なのだろう。 今の18号は――自分の体を使って目の前の男を喜ばせることを使命と考える、淫欲に取り憑かれたメスに成り果てていたのだ。 「上等じゃないか…!武天老師さまたちに見せてやろうぜ…この世で一番のセックスってやつを……!!」 ヤムチャは腰を落とし、全身の気を放出した。 18号もその身に宿した彼の気を燃え上がらせる。 2人の力に孤島全体が震え、穏やかだった海が荒波へと変わった。 「い、いよいよ両方とも、マジでヤりあう気だぞ……!」 生唾を飲み込み、ウーロンが汗ばんだ拳を握りしめる。 亀仙人はもはや言葉をもらす余裕もなく、真剣な面持ちで2人を見守っている。 「はああっ!!!!」 「だああっ!!!!」 ヤムチャが叫び、地面を蹴った! 18号もそれに続く! 残像を残し、2人の姿が忽然と消失した! 「き、消えたあっ!!!!」 ウーロンは身を乗り出し、2人の姿を探す。 「みっ、みえんっ!!!! こっ、この武天老師の目にも!!!!」 驚愕する亀仙人。 例え真後ろで風が吹いて女性のスカートが捲れ上がったとしても、パンチラのベストショットは絶対に見逃さなかった自分が―― これからエッチをしようとする男女の動きを見失ったと言うのか!? しかし次の瞬間、 上空にイヤらしい気が爆発的に膨れ上がった! 「 ヤムチャと18号はカメハウスの数十m上空に飛び上がり、体当たりするような勢いで互いの唇を奪い合っていた! 亀仙人が、気を察知できるはずもないウーロンまでもが持ち前のエロブタとしての本能で気配を察知し、2人の姿を見上げる。 両者は舌を絡ませ、抱き合いながら空に身を横たえた。 空中を漂いながらヤムチャは18号の胸を両手で揉み、18号はヤムチャの背中に爪を立てる。 肌と肌を擦り合わせ、股間同士を擦り合わせる。 ヤムチャには自分の、そして18号の快感までもが怒涛の奔流となって流れ込んできていた。 「こ、こりゃあ、とんでもないぜ……!」 「うふふふふ」 舌を吸いつつ、快感と苦痛が入り混じったような複雑な表情を浮かべるヤムチャ。 18号は目を細め、そんな彼の体のあちこちを手で撫で回してやった。 肌を撫でる手つきはイヤらしく、指が通り抜ける度にゾクゾクと鳥肌が立つ。 お返しにブラジャーを脱がしつつ、乳輪や乳首を指で刺激してやる。 自分の影響により勃起した乳首は固く、突けば突くほど指を強く押し返してきた。 「あは…っ、いいわぁ…もっともっと、わたしの体をイヤらしく攻めておくれよぉ…!」 胸を愛撫され、気持ちよさそうに目を瞑る18号。 乳房を揉む度に、揉まれる感覚と共に彼女が感じる気持ちよさがフィードバックしてきた。 まるで自ら繰り出した攻撃が、すべて自分に跳ね返ってきているようだ。 男の身でありながら、女の気持ちよさを体験できるなんて――我ながら、本当に素晴らしい技を編み出したものである。 あの18号が、とびっきりの艶めかしい顔でエッチを要求してきているんだぞ? 闘いの天才であるサイヤ人たちだって、こんな技は思いつきもしないだろう。 それにしても――18号の肉体は、今まで抱いてきたどんな彼女よりも素晴らしかった。 この柔らかい肉の下に、武骨な機械が埋め込まれているなんて、とても信じられない。 そんな女性を妻に迎えたクリリンに、今更ながら激しい嫉妬を覚える。 だが今の自分は、その18号を思うがままにできるのだ! 「はぁ…あんたは本当に最高の男さ。宇宙一だよ…この世一だよぉ…!」 燻る猜疑の火を消し去ろうと、必要以上に自分のことを褒めちぎらせる。 18号は淫猥な笑みを浮かべ、苛烈にキスを求めてきた。 支配者であるヤムチャを喜ばせるために、足を絡めて圧し掛かるように体全体を使って愛撫を続ける。 自分たちの痴態を見物する人間がいるというのに、恥ずかしげもなく、秘所を隠そうともせずに。 「むう…っ!?」 その姿に、すべてを脳裏に刻み込もうと見入っていた亀仙人がかすかな違和感を抱き、蕩けていた表情を引き締めた。 隣りでかぶりついているウーロンとは対照的に、肉棒から手すら離し、居住まいまで正してしまう。 しかし18号は観客の変化など気にもとめず、ヤムチャの首に手を回して、体を押し付けるような恰好のまま股で肉棒を挟み、前後に腰を振って竿に秘所を擦り付けた。 「ほぉぉぉぉぉっ!!」 あまりの快感に、ヤムチャが遠吠えのような雄叫びを上げる。 18号は自分の技で相手がのた打ち回る様子を楽しげに見下ろし、さらに腰をイヤらしくくねらせた。 膨れ上がる刺激に昂ぶったヤムチャも、荒々しく彼女の乳房をわしづかみにする。 「よし!いいぞ…もっとオッパイを揉んでやれ!!」 ウーロンはすっかりエロバトルを楽しむ観客として、18号に覆いかぶさるヤムチャに声援を送る。 ――その横で、渋い表情を浮かべていた亀仙人がボソリとつぶやいた。 「…このままでは、ヤムチャが先に果ててしまうぞ…!」 「え!?」 亀仙人の言葉に、ウーロンが観戦を止めて横を向く。 エロジジイだったはずの相方は、すっかり武道家の表情に戻っていた。 「で、でもよ、いい勝負してんじゃん。あんなエロい顔した18号はじめてだぜ?このまま続けていれば、ヤムチャがあの氷女をイかせることだって…」 「18号の股間をよく見てみろ」 その言葉に従い、ウーロンは再び空を見上げた。 目を凝らし、18号の下半身を観察する。 すでに激しい動きでショーツは膝まで擦り落ち、秘所が丸見えになっている。 やはり人造人間だからか、それともクリリンの趣味なのか、18号の股間は少女のようにパイパンだ。 そこで――ウーロンはある事実に気付く。 「あ…18号のヤツ、濡れてない…!?」 「そうじゃ。あれほどの愛撫を受けていると言うのに、彼女はほとんど感じていないのじゃ」 「なんでだ!?どう見ても感じまくってんじゃん!それにヤムチャにだって、あいつの気持ちよさが伝わってきているんだろう!?」 「今の18号はヤムチャの命令に従ってあやつの思うとおりの行動を取っているにすぎん…いわば無意識に「演技」をしているだけなんじゃ。それに男であるヤムチャにとっては信じられない気持ちよさでも、18号にとっては前戯にすらならないレベルらしいのう…」 「ヤ、ヤムチャ……!」 ウーロンは心配そうに、必死に18号の乳首に吸い付くヤムチャを見つめる。 亀仙人の読みを証明するように――胸を攻められていた18号の目が鋭くなり、反撃に転じた。 「んふっ…それだけかい?だったら…わたしが一気にイかせてやるよ!!」 18号はヤムチャの後頭部を乱暴に掴んで乳房に強く押し付け、竿を擦る腰の動きを加速させた。 柔らかい圧迫感。 滑らかな摩擦力。 信じられない快感が一気に襲いかかってくる。 「んふっ…お、おおお!!! 」 ヤムチャは堪えきれず、咥えていた乳房を離し、大きく口を開けて断末魔のような咆哮を上げてしまう。 「やっ、やばい!!!」 「万事休すじゃっ!!!」 今しも股間からすべてを解き放とうとするヤムチャの姿に、叫ぶウーロンと亀仙人。 しかしその瞬間――男の目が力強い眼差しに変わった! 「はあっ!!!!」 ヤムチャは肺にたまっていた息を吐き出し、その勢いを借りて体を引き剥がすと、体勢を反転させた! 18号の背中に回り込み、シックスナインを行うように彼女のお尻に顔を埋める。 さらに上半身を蟹ばさみで拘束すると、そのまま乳房に両足を押し付けたのだ! 「あっ、あぁんっ!?」 18号のよがり声が、一際甲高いものに変わった。 振っていた腰を止め、上半身をビクビクと悶えさせる。 「なっ、なんだよあれっ!?」 「足じゃっ!!!! あ、足で乳を揉んでおる!!!」 亀仙人の言葉通り、ヤムチャは足裏を枝にぶら下がる猿のように曲げ、乳房を揉んでいたのだ! 「そ、そうか!!! 足で乳を揉めば両手がフリーになる!!! なんというおもいがけん発想をするヤツじゃ!!!」 「…烈海王もビックリだな…」 ウーロンたちは呆気に取られたまま、上空を見上げ続ける。 ヤムチャは両足で胸を揉み、片手で太ももを撫で回し、もう片方の手でクリトリスを摘み、さらには顔を割れ目に突っ込み、秘所に舌を這わせていた。 「ひ!あっ、は…んああっ!!」 これには、さすがの18号も悶えるしかなかった。 激しく全身を震わせ、空中を転げ回る。 ヤムチャは彼女の体にへばりついたまま、あらゆる性感帯を攻め続けた。 18号の頬が、 18号の肌が赤く染まり―― ついには、割れ目からトロトロと愛液が流れはじめる。 「濡れたっ!!!」 「今じゃっ!!!」 ウーロンが、亀仙人が叫ぶ! ヤムチャは再び体勢を反転させて18号の背後に立つと、彼女の腰を両手でつかんだ。 「おおおおっ!!!」 狼のような咆哮。 いきり立った肉棒の狙いを定め、18号の秘所を照準に捉える。 腰を引き絞り、濡れそぼった割れ目に、その熱い塊をゼットソードのように突き立てた! 「んあああっ!?」 18号の悲鳴と共に、腰と腰を打つ鈍い音が響き渡る。 それは衝撃波を生み出し、大気を震わせた。 「ひいいっ!?」 ド――ンと言う恐ろしい音と振動が空から降り注ぎ、ウーロンは慌てて地面に倒れ込んだ。 亀仙人は杖を支えに、どうにか踏ん張る。 その間にも、18号と結合したヤムチャはその腰を激しく前後に振りはじめていた。 彼の股間が彼女のお尻に叩きつけられる度に、天を割るような凄まじい音が轟く。 それは、常人が考えるセックスと言う概念から、あまりにもかけ離れた行為だった。 空を縦横無尽に飛び回り、人を超えた男女が互いの性器をぶつけ合う。 「だああああああああああっ!!!」 「あん、あん、あん、あぁんっ!!!」 2人が振る腰の速度はあまりにも速く、ウーロンレベルの目には捉えれられないほどだ。 体から飛び散る汗が、弾丸のような速度で四方八方に飛び散る。 近くで覗こうとしただけで、吹き飛ばされそうだ。 ヤムチャのうなり声と18号のよがり声が、衝撃音とともに何度も空中から木霊する。 ヤシの木が左右に激しく揺れ、海は嵐のように轟く。 それはこの世の終わりのような光景だった。 空の頂きで、天使と悪魔が絡み合っているような光景だった。 「むうう…っ、2人の気がふくれあがっていく…しかも、何と言うイヤらしい気なんじゃ…!」 亀仙人は凄まじい爆風に耐えながら、ヤムチャと18号の姿を観察する。 腰を振る彼らの体が、燃え上がるような気に包まれていた。 まるで 淫蕩な光を放ちながら、2人は空中での性交を続ける。 「はあああああっ!!!!」 「あああああんっ!!!!」 ヤムチャと18号の口から迸る叫びすら力となって、空間を貫いた。 もはや亀仙人は自慰を続けることも忘れ、ただ呆然とすることしかできないでいる。 2人の情念を象徴するように、空に浮かぶ雲が彼らを中心にグルグルと渦巻く。 海は益々荒れ狂い、カメハウスが建つ孤島も地震のように激しく揺れていた。 「ま…まるで地球全体が興奮しておるようじゃ…!」 亀仙人はついに立っていられなくなり、砂地に膝を付いてしまう。 すでに彼らは、常人には到達できない領域に足を踏み入れてしまったのだ。 自分は傍観者として、この宇宙最強の性交のイキつく先を見守るしかない。 ところが――反対に、今まで倒れ込んでいたウーロンが、ゆっくりと身を起き上がらせた。 台風のように吹きすさぶ風に耐えながら、短い2本の足で確かに大地に立つ。 「ウ、ウーロン…?」 亀仙人の声にも答えず、ウーロンはじっと空を見つめる。 その顔は、いつになく真剣だった。 「ヤムチャ…すごいヤツだよおまえは…あの18号とヤれるなんて…」 一心不乱に腰を振るヤムチャに向けて、寂しげな笑みを浮かべるウーロン。 「出会ったばっかの頃は、女に頬擦りされるだけで悲鳴上げてたくせに…今じゃおれや武天老師のじーさんも顔負けのスケベっぷりだ…しかもその上、他人の体を乗っ取る技を編み出すなんてよ…」 ウーロンは何かに耐えるように歯を食いしばり、拳を握りしめた。 「この手のジャンルじゃ、おれも負けてないつもりだった…でも、駄目だったんだよ…何度特訓しても…どれだけ他人にそっくり変化できるようになったとしても…声までは変えることができなかったんだ…!」 吐き捨て、悔しさに顔を歪ませる。 「どんなピチピチギャルの姿になったところで、口から出るのがブタゴリラみたいな声じゃ、誰だって萎えちまうっての…!アタマにくるけど…今のおまえならどんな女に、どんな台詞だって言わせ放題だろうぜ……」 一頻りつぶやいたウーロンは、何かを吹っ切ったように口元を緩めた。 ――すでにその顔は、晴れ晴れとした穏やかさに包まれていた。 「がんばれヤムチャ…おまえがナンバー1だ!!」 力強い言葉で、空にいる友に声援を送る。 その声が届いたのか、ヤムチャの腰振りがさらに加速した。 「はあ、はあ、はあ、はあ、すげえ…なんて締め付け具合だ…!う、うおおおお…!」 「ふうっ、んんんっ、いいよぉ…もっと、もっと激しくっ!もっと強くぅっ!はああんっ」 18号は親指の爪を噛みながら、見えない壁に手を付くように腕を伸ばし、上体を淫らに震わせた。 彼女の肉体が放つ感覚に、ヤムチャは舌を巻く。 どんなに激しく突いても、18号の割れ目はどこまでもヤムチャの肉棒を食らい続けている。 まるで底なし沼のようだ。 突けば突くほどに、愛液によって竿を絡め取り、肉襞が締め付けてきた。 次第に、18号の腰の動きの方がスピードを増す。 「お、お、お…!?」 ヤムチャの体が、強いGに引っ張られる。 もはや彼自身が腰を振っているのか、咥えこんだ18号によって振らされているのか分からなくなってきた。 その上、彼女が感じている性的興奮も、無尽蔵に自分の中に流れ込んでくるのだ。 それは、言葉では説明できないほどの感動だった。 もしも戦闘力ではなく淫蕩力を計れるスカウターがあったとして、今の2人を調べたとしても、限界値はブッチギリで振り切っているだろう。 「あ、あ、あ…」 「あ、あ、あ…」 「お、お、お…」 「お、お、お…」 「ああっ、がああ…っ!」 「ああっ、がああ…っ!」 ヤムチャの動きが、18号の動きが、再び同期する。 繰魂弾は自動操縦で動かしているため、18号は彼女自身の意思でヤムチャの命令に従っているはずだったが―― 今や完全に結合した両者は、肉体も、魂もつながっていたのだ。 2人の意識が混ざり合い、2人の体がピッタリと重なり合うような感覚。 もはや言葉を交わす必要もない。 自分の意思が、彼女の意思。 彼女の意思が、自分の意思。 頭の中が、真っ白になっていく。 ヤムチャは18号の胸を揉みしだきながら、腰の振り方を小刻みなものに変えていった。 同時に、肉棒に全身の気を集中させていく。 「ま、まさか…!」 「いけ…!いけっ、ヤムチャ!!」 2人のセックスがいよいよラストスパートに入ったことに気付き、亀仙人たちが固唾を飲む。 やがて――ヤムチャと18号の股間が、青白く輝きだした。 「は…!」 「ああっ! はああっ!」 「め…!!」 「んんっ! ふううっ!」 「は…!!!」 「くふっ! いひいっ!」 「め…!!!!」 汗を迸らせ、髪を振り乱し、狂ったように体を蠢かす18号。 ヤムチャはその動きに身を任せながら、残った力を股間の一点にためる。 彼女と、自分の中で、膨大な熱が膨れ上がる。 やがてそれは限界まで高まり――ついに、爆発した! 「波―――――――――――――っ!!!!!」 「あああああああああんっ!!!」 ヤムチャが叫び、渾身の力で腰を叩き付ける。 星が消し飛ぶほどの衝撃が18号を襲った。 肉棒から発射される白い奔流。 18号は背骨が折れるくらいに体をのけ反らせ、同時に2人を包む光が空へと解き放たれた。 光がエネルギーと化して雲を突き抜け、宇宙の彼方へと飛んでいく。 あれほどの天変地異が嘘のように、カメハウスの周囲から雲がすべて吹き飛んでしまった。 青い空の下、同様の色を湛えた海も、いつの間にか穏やかさを取り戻している。 「は、はわわわわ…」 「ほ、ほへ〜〜〜…」 亀仙人は力なくその場に胡坐をかき、ウーロンも腰を抜かしてようやく息を吐く。 そんな彼らの元に――空からヤムチャと18号が、体を密着させたまま、ふわふわと空気が抜けた風船のように降りてきた。 ドサッと砂地に着地すると同時に、2人の体がようやく離れる。 18号はうつ伏せに倒れたまま、グッタリと動かない。 どうやら失神しているようだ。 エクスタシーの極限を浴びて思考停止状態でいるのか――それとも今の衝撃で、ヤムチャの魂が抜け出てしまったのか? 当然、ヤムチャの方も意識はないようだ。 「おい…やったな、ヤムチャ!ったくおまえは…本当にすごいやつだぜ!」 首を垂れ、膝を付いたまま動かなくなったヤムチャの元に、ウーロンが慌てて駆け寄り、賞賛を送った。 まるで自分のことのようにはしゃぎ、喜んでいる。 「うむ。大したもんじゃわい…」 亀仙人も弟子に労いの言葉をかけてやった。 すでに、色々な意味で自分を超えたかもしれん―― 内心、嬉しそうにそう思う。 「お、おい…ヤムチャ?」 しかし、ヤムチャからの反応はまったくなかった。 気絶したにしても、何かおかしい。 「むう…!?」 亀仙人はハッとして彼に駆け寄ると、肩を揺さぶり、頬を叩いた。 それでも、反応はない。 彼の顔を覗き込んだ亀仙人の表情が、険しくなる。 「じいさん…?」 「し…死んでおる……」 「いいいっ!?」 衝撃的な発言に、顎が外れるほど驚くウーロン。 すぐさま彼も、ヤムチャの様子を覗き込む。 確かに呼吸をしていない。 胸に手を当てても、心臓の鼓動はピクリとも感じられなかった。 「耐えられなかったのじゃ…!ヤムチャの力量では、18号とエッチをするのははやすぎたのじゃ…!それをこやつ…おのれの限界を超えたことを自覚しながらも、命を削ってすべてを出しきりおって…!」 亀仙人は苦渋の顔で、弟子の亡骸の肩に置いた手を、ギュッと握りしめた。 ヤムチャの顔は――穏やかだった。 全てをやり遂げた、満足そうな男の笑顔だったのだ。 「ヤムチャ…お前ってやつは…!」 親友を見つめたまま、涙を浮かべるウーロン。 なんてバカなことを、と思いつつも――そんなバカを誇らしげに思う自分もいた。 ならば同士として、彼に送る言葉は一つしかない。 ウーロンと亀仙人は互いに視線を交わすと、再びヤムチャを見下ろし、 「ヤムチャしやがって……! 」 力尽きた戦士に、お約束の称号を与えてやった。 真っ白に燃え尽きた男は、何も語らない。 彼の魂を天へと送るように、一陣の乾いた風が吹き抜けていく。 さらば、荒野の大悪党ヤムチャ。 今日ほど彼が輝いた日はなかっただろう。 ―――もっとも、この18号を相手に子供まで儲けたクリリンこそが、本当の意味での勇者なのかもしれない。 ### その後―― ヤムチャはナメック星のドラゴンボールによって、無事生き返ることができた。 しかし生き返って早々、18号によってふたたび半殺しの目にあったことは言うまでもない。 しかしこの程度のおしおきではめげず、彼らは懲りずにさらなる悪戯を画策してるようである。 それでは武天老師さま。 最後に一言、どうぞ。 「ん、もうちびっと続くと思ったのか?残念ながら、これでおわりじゃよ」 THE END ・本作品はフィクションであり、実際の人物、団体とは一切関係ありません。
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